第2回長野上水内道徳学会が、2月21日(水)、Zoomによるオンラインで開催されました。
令和5年度の活動報告があり、令和6年度の活動内容と役員を決定した後、県道徳学会で実践発表をしたレポートについて、宮澤和幸先生(柳原小学校)から以下の4点について報告がありました。
①ハートメーターを用いる際に、どの立場からの心情を表すかを明確に指示すること
②役割演技により、資料に記述のない登場人物の気持ちを自身の経験を想起しながら考えていること
③児童理解と評価につながる終末場面におけるICT活用の可能性を探りたいこと
④人間理解や他者理解を踏まえることによって価値理解を深めたいこと
その後の情報交換(フリートーク)では、
・各校における教科担任制による道徳授業の様子が語られました。同じ教材を複数学級で実践できる利点がある一方で、最もその子どもを知る学級担任が授業をすることで、子どもの発言の背景が見え、的確な問い返しができること等の意見が出されました。
・問い返しについて話題になりました。子どもが自問自答することを願う問い返しであること、場当たり的でなく子どもが考えを深めるための問い返しであること、挙手なしのつぶやきを拾ってみんなで考え合うこと等、それぞれが大事にしている点について意見が出されました。
・各校のおける道徳の評価について話題になりました。指導要録の記述について、ガイドラインを作成している学校があることや、『道徳の評価で大切なこと』(赤堀博行著)の紹介等がありました。
オンライン開催とはいえ、18時から入室して道徳教育について語り合う会員の姿、授業づくりに真摯に向き合って実践を積み重ねている会員の姿から、お互いに刺激を受け、エネルギーをもらい、道徳の授業者としての学びを進めている長野上水内道徳学会です。このつながりを大切にしながら、来年度も多くの皆様がこの会に参加していただくことを願っています。 (文責 保科小・武田)