共育塾企画運営委員会では、10月10日(火)に第1回共育塾、11月14日(火)に第2回共育塾を開催しました。両日ともZoomでのおよそ1時間の共育塾でしたが、他校の先生方と語り合う貴重な機会となりました。参加者募集の時点で2回の参加をお勧めし、各回とも委員を含め30名ほどの参加があり、大半の方は2回連続の参加となりました。
今回の共育塾は「学校を捉えなおす」を共通テーマに据え、第1回は「教師の本分~教師がやること・やらないこと~」、第2回は「未来の学校~これからの学校に求められること~」というテーマでした。講師に荒井英治郎先生(信州大学教職支援センター准教授)をお迎えし、2回とも前半に荒井先生から話題提供をしていただきました。後半は4グループに分かれて荒井先生の講演を基に日頃の悩みや自校で工夫していること等を語り合いました。
荒井先生の講演は、はっとさせられ、新たな視点に気がつく内容が多く含まれており、普段は校務で頭がいっぱいになりながら走り続ける先生方を、一旦立ち止まって考えさせてくれました。後半のグルーブでの語り合いでは、日頃の悩みや課題を語り合い、「明日から意識だけではなく、行動を変えていきたい」といった前向きな感想がたくさん見られました。
【第1回共育塾の感想から】
〇学校の数だけ働き方改革があっていいと思いました。できること、できないことがそれぞれ違うからです。また、楽をしていると思われそうで心配で変われないというお話がありましたがその通りだと思いました。学校が目指していることやそのためにどうする、ということも保護者や地域の方にもわかってもらうべく丁寧に説明する必要があると思います。これからの授業の在り方、学校の運営等を、いろいろなタイプの先生方とそれぞれの学校に合わせて創ってていくんだな、というのが今日の自分の収穫です。答えの時代から、問いの時代へ。今日、荒井先生のご講演ということもあって参加しましたが、実は次回がとても楽しみです。未来の学校。荒井先生からどんな刺激がいただけるか、どんな夢が語り合えるか楽しみにしています。
〇短い時間でしたが、私のあたりまえが覆される言葉がたくさんあり、とても有意義なご講演でした。「勤務時間の減少より質の減少」は、時間が減る気がしないと思っていた中だったので、腑に落ちました。また、「心理的安全性」は今の自分の姿を顧みて、無理に結果を作ろうとしていることに気づき、明日から同僚と一緒に向き合う必要性を感じました。ありがとうございました。
【第2回共育塾の感想から】
〇学校が変わらなければならないという思いは、以前からあったが今回の講話を受けてさらに強くなった。しかし、保守的な風潮が強く自分もそれに流されて、なかなか変われていないことも改めて感じた。学校だけが変わるのではなくて、地域、保護者、社会全体が子どものために今どうするかを真剣に考え、動いていくことが大事だと発信していくことがまずはできることかもしれないと考えました。
〇どの先生方も、今のままではいけないとは感じつつも、じゃあどう変えればいいのか決めきれない動けないという印象でした。しかし、学校外の人材を授業に位置づけたり、子どもたちが進めていく授業などチャレンジをしたりしているお話をお聞きして、動き出そうという気持ちになれました。
(文責:共育塾企画運営委員会世話係 加茂小学校長 山﨑光信)