長野上水内教育会

令和4年度冬季大学「哲学対話(入門編)」を行いました。

2023.02.21 更新情報講座

「考えることは自由になること」(梶谷真司先生)

梶谷真司先生(東京大学大学院総合文化研究科教授)をお迎えして、本年度最後の研修講座となる「哲学対話」を行いました。入門編となる本年度、前半の講義は「哲学対話とは何か?」という演題で梶谷先生からレクチャーを受けました。

講義は、梶谷先生のお人柄からにじみ出る和やかな空気の中で、わかりやすく哲学対話の歩みや広がり、実際の対話のルールややり方などについて教えていただきました。とかく「哲学」と言うと、眉間にしわを寄せ難解な語句とにらめっこという印象を持ちますが、ユーモアを交えながら『問うことや考えることが哲学』という基本を教えていただきました。

後半は、実際に参加者が対面とオンラインそれぞれ、6~8人の9グループに分かれ、「哲学対話」を体験してみました。それぞれのグループには、県立長野大学でこれまでの哲学対話に取り組んでおられる馬場智一先生や神戸和佳子先生に紹介していただいた9名のファシリテーターにも参加いただきました。参加募集は、案内チラシの他ネットも利用し呼びかけてきました。その成果もあって、約80名の参加者には、未来の担い手である中学・高校生から80歳までの大先輩、所属も県内外の小中高大の教職員の外にも保護者や一般の方など、まさに多様な方々による対話体験となりました。対話の問いも、「自然にふるまうとはどういうことか」とか「面倒くさいという気持ちはどうして生じるか」とか「家庭での自分の順番(地位)は?」など、グループごと様々でした。経験者も初心者も、同じ問いに対して自分の経験や体験を交えながら語り聞きあい受け止めることで、それぞれの問いを深めたり広げたりするひとときとなりました。

これを機に学校現場や職場、市井の集いの中で「哲学対話」が広まっていくことを願います。そして来年、2月17日(土)は、中級編となる「哲学対話」を開催します。興味関心のある方は、今から予定に入れ是非ご参加ください。自由な問いを、お互いに体験しましょう。

    

 

    

 

    

 

    

 

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