11月9日(土)に共育塾が開催されました。長野上水内教育会館へは27名の参加、オンラインでは19名の方に参加していただきました。今年度は株式会社ヤッホーブルーイングの長岡知之さん(ヤッホー盛り上げ隊ユニットディレクター ニックネーム ちょーさん)を講師にお招きし、「チームよなよなエールが実践するウェルビーイング」から学び、学校でも活かせそうなことを考えてみる企画にしました。当日に向けて委員で話し合い、ヤッホーブルーイングに習って今までの研修にはあまりない雰囲気づくりに心がけ、茶菓子の用意、私服でもOK、風船等での装飾、ニックネームで呼び合う等の準備をして当日を迎えました。



開講式後に早速長岡さんの講演が始まりました。約1時間の講演でしたが中身が濃く、学校組織と重ね合わせながら聞いていると時間があっという間に過ぎていきました。長岡さんには主に3つの内容を話していただきました。1つ目は、なぜ「働きがいのある会社づくり」に取り組むのか。売り上げが低迷期になり、「つくっている自分たちが楽しまないとお客様を楽しませられない」ことの大切さに気づかされたそうです。2つ目は、どんな工夫や取り組みをしているのか。理論に基づいて様々な取り組みをしていますが、特に社員同士のコミュニケーションを大事にしており、言いたいことを言いたい人に直接言うことができる心理的安全性に心がけているそうです。その1つとして「雑談朝礼」があり、後で参集の先生方には長岡さんの指導を受けながら体験しました。3つ目は、仕事を「楽しくする」考え方とは。これも理論に基づきますが、自分が楽しいと思う時のパターンを知り、自分で楽しく夢中になれるようにコントロールすることが大切であることを教えていただきました。 講演が終わって3人の質疑応答があり、早速「雑談朝礼」の体験をしました。5、6人のグループをつくり傾聴しながら自分が話したいことを話していきました。10分ほどの体験でしたが、一気に雰囲気が変わり、心理的安全性が高まるのを肌で感じることができました。



休憩に入っても「雑談朝礼」が続いているような状態でした。タイミングよく会館にティーサーバーが入りましたので、お茶を飲んだりお菓子をいただいたりしながら、和やかな雰囲気のまま後半に入りました。後半は「雑談朝礼」のグループで、長岡さんの講演の感想や学校で活かせそうなことを語り合いました。「雑談朝礼」を行ったためか各グループの語り合いが途切れることなく盛り上がり時間が足りないくらいでした。そして、グループで語り合った内容を全体で共有したのですが、発表された内容からどのグループも自身の職場を思い描きながら、コミュニケーションの大切さや自身の悩み、仕事の楽しさ等、質の高い語り合いになったことがわかりました。






【参加者の感想から】
〇柔らかな雰囲気で良かったです。グループ討議も他校の取り組みもざっくばらんにお聞きできてとても充実した時間でした。コミュニケーションの必要性を改めて感じたので、目的共有をして取り組んでいきたいです。会場、素敵でした。ありがとうございました。
〇とても有意義な講演会でした!裏付けされた理論のもとに、情熱をもって仕事に向かう姿勢に感銘をうけました。心理的安全性、フロー理論など、とても勉強になり、仕事に活かしていきたいです。クラスというチームの担任として、学校の職員のチームの一員として、がんばりたいと思います!ありがとうございました!
〇働きやすい職場づくりは、与えられるものではなく、自分自身がどう主体的に関わりながら最大限の力を発揮できるかということだと改めて感じました。職場をよりよい場所にする流れと、学級をよりよい場所にする流れにも共通点があり、日々の仕事への関わり方だけでなく学級経営にも活かせるお話をお聴きすることができたと感じています。本日はありがとうございました。
〇明日から実践したくなるようなヒントをたくさんいただきました。やっぱり仕事をがむしゃらにやるだけでなく余暇の部分も必要だなと改めて感じました。職員同士のコミュニケーションを意図的にとっていくことも大切にしていきたいと思います。ありがとうございました。
〇子どもたちと学習を行っていく中で、「達成できそうな課題(目標)を立てていくことで意欲的に取り組むことができる」というお話がとても参考になりました。また、朝礼の中で雑談を取り入れたり、散歩をしながら会話をしたりすることで発見があるとのお話から、同僚の先生方と何気ない会話(雑談)をすることで得られる学びや共通理解が多かったのだなぁと昔を振り返って感じました。民間企業の取り組み等、貴重なお話を伺える機会をいただきありがたかったです。
(文責 共育塾企画運営委員会世話係 加茂小学校 山﨑光信)