長野上水内教育会

【神は細部に宿る・・・か?】データベース第2世代 起動

2025.01.28 WEB更新委員会更新情報

【この投稿は・・・】
いよいよ週明け2月3日(月)から「教材データベース v 2.00」が稼働します。告知から、まもなく半月、どうしてこれほど焦らすのか・・・。今回は、「v 2.00」と、3月リリース予定の「v 2.10」にまたがる裏話です。お時間のあるときに・・・

【新機能は地雷原・・・】
焦らす理由は・・・「委員長の仕事が遅いから」てのは言っちゃダメなヤツですが、当たらずとも遠からずです。ほぼ、オラが止めてますので・・・ヾ(;´▽`A“
たとえば、チラシで告知した「近くの教材が呼び合うシステム」は、もう予定通りに機能しています。が、PCには特有の限界があります。あの仕掛けは、緯度経度の座標値を用いて「基準点から1分以内の教材を示せ」という単純な命令です。長野市付近の1分は、ほぼ「経度で1,500m・緯度で1,850m」ですから、座標を与えられた教材は、常に自身を中心として東西3,000m×南北3,700mの枠内に仲間がいないか探します。人間と違って飽きることも間違うこともありませんが、問題はそこなのです。

【デジタルよりもアナログが上質・・・】
この四辺形を長野市街地に当てはめると、柳町中が起点なら間違いなく善光寺を捕捉します(教材さえあれば)。ところが、大岡小だと、以前同校の委員が登録した「樋知(ひじり)大神社」が出てこないんです(範囲外)。でも、この神社はとても重要なので、大岡の子たちにとっては「柳町中から善光寺が見えない」くらいの衝撃的結果なのです。
コンピュータは融通が利きませんから、長野市街でもサハラ砂漠でも馬鹿正直に「東西3,000m×南北3,700m」で探します。起点が郊外や山中なら検索範囲を広げるという対応は・・・あらかじめプログラムしないと無理です。しかも、全自動でシステムに状況判断をゆだねるなら少々面倒です。エラーじゃないんだけど、何か手はないか? どうする・・・?と思案しているのが今の時間なのです。

【次々に訪れる刺客w】
「v2.10」には高精細の航空写真セットを実装させますが、これにも同質のワナが潜んでいました。一辺が5kmくらいの航空写真の中央に座標のポイントを置くと、縁のあたりに写っているA小学校との座標値の差は例の「1分」を超えます。だから、写真に写っているのに、A小側からも航空写真側からも、互いを「近くの教材」と認識しない訳です。エラーじゃありませんが・・・こんなデータベースつまらないでしょ?
はたして、「ご近所システム」抜きで、A小学校のページ(学校Base)に同校が写る航空写真を紹介する手はあるか・・・。どうか3月3日(月)のリリースをお楽しみに(自分の首を絞めてる気が・・・)。

【第2世代に”神”は宿るか・・・】
建築家のミース・ファン・デル・ローエが残した「神は細部に宿る」という言葉は、ひょっとしたら、こういう悪あがきを指していたのかな・・・などと、作業をしながらふと思いました。もはや、彼の真意はわかりませんが、天才も最後の五パーセントくらいで苦しんでいたのなら、ちょっと親近感が湧きます。ヾ(;´▽`A“
第2世代のデータベースは、とうとう、こういう「細部」に意を用いるところまで来ました。これで「神」が宿るなら大歓迎ですし、おそらく、こういうこだわりの先(ずっと先)に、筆者には想像もつかない「第三世代」が生まれるのでしょう。

【写真】聖山北麓に鎮座する水別の神、「樋知大神社」の「お種池」。本来ならば「ひじりの おおかみの やしろ」と読むべき社名で、聖山への信仰がうかがわれます。

教材データベース委員長:遠藤公洋(小川中学校)

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