長野上水内教育会

ブラタナベ(第3回共育塾)が開催されました。

2023.11.28 WEB更新委員会講座

11月23日(木)に第3回共育塾を開催しました。今回は長野上水内教育会館から信州大学教育学部周辺のフィールドワークでした。講師には戸隠地質化石博物館研究員である田辺智隆先生をお迎えし、善光寺平の大地の生い立ちを地質学の視点で読み解き、実際に地域を歩きながらよく見て考える実習となりました。

天気は晴れ。絶好のフィールドワーク日和です。午前9時に20名を超える先生方で教育会館を出発しました。田辺先生は歩き始めてすぐに、説明を聞いているだけでなく自分で現場を見て考えること、どうしてこれがここにあるのかという感性で地域を見てほしいことなどを話され、参加者自ら探究する楽しい雰囲気でスタートしました。

車で通るだけでは気がつかない、歩いてみるとわかる用水等を発見していくうちに、今回のフィールドワークのテーマは水であることを参加者の先生方は感じ始めました。歩いているコースの途中で先人の功績を記した石碑も田辺先生に紹介していただきました。コースも中盤になると、「どうしてこの川は高い方へ流れているのか」「これがなぜ一級河川なのか」といった疑問が次々に湧いてきました。そして裾花川へ到着。様々な疑問が解けた瞬間でした。善光寺平にとって裾花川の重要な役割を体感したあっという間の3時間でした。裾花川や県庁から見る鬼無里方面の渓谷がいつもと違った景色に感じました。

【参加者の感想から】

・「実際に自分の足で歩き、実物を見て考える」のお言葉通り、まさに実感が連続した3時間でした。なぜ県庁のすぐ近くに川が流れているのか。南側と北側では、なぜ川の流れる方向がちがうのか。自分の頭であれこれ考え、またヒントになるものを1つ1つ見学し、観賞する中で推測していく楽しさを味わうことができました。本校の学区だったので、2年前、4年生の担任をしたときに子どもたちと巡ったときとはまたちがった景色が見られたように思い、ぜひ子どもたちにも改めて知ってほしい、見て考えてほしいなと思いました。今後の教材研究や授業づくりに生かしていきたいと思います。貴重な機会を与えていただきありがとうございました。 

・ブラタモリが好きでよくみています。ブラタナベ楽しみに参加させていただきました。歩いてみると、いろいろなことに気付く。そして、自ら気付くこと、気付けるよう感性を磨いていきたいと思いました。裾花川と長野市の成り立ち、いろいろ学ばせていただきました。

・「意識して見ないと見えてこない」というお言葉に、本日のフィールドワークがぎゅっとつまっていることを感じました。ふだん目にしていた景色に、大地のうつり変わりや、人々の営みが見えてきたように思います。これからも学区や身のまわりを問い続けながら“発見”を楽しんでいきたいと思います。

・本日は、貴重な学びの機会をいただきありがとうございました。普段、何気なく見ている地域が全くちがって見え、地域の成り立ち、歴史、そこに関わってきた人々の努力を学び知ることができました。田辺先生の「物事の本質を見る目」と「物事の成り立ちには順序がある」というお言葉が特に印象的でした。これからの教育活動、授業においても是非大切にしていきたいと思いました。本日はどうもありがとうございました。

    

 

    

 

    

 

(文責:共育塾企画運営委員会世話係 加茂小学校長 山﨑 光信)

 

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