豊野西小学校の目黒と申します。今回のブログでは、職員室の内線電話の転送音から思ったことを書きます。事務室から電話が転送されると、机上の電話からSMAPの「世界に一つだけの花」が機械音で流れます。
「No1にならなくてもいい もともと特別なOnly one」
いい歌詞だなあとしみじみ聞き入ったのはたしか2003年の春。学活の時間に教室で生徒が歌う表情が、歌詞にマッチして晴れ晴れとしていたことを今に思い返します。時を経て令和の時代。まさかこの曲のフレーズが職員室の電話から流れてこようとは。
ところが、この歌詞をどう受け止めるか、時を経て自分の中で少し変化が生じてきていることに気が付きます。
「No1にならなくてもいい」これはこれですごくよく分かる。いやしかし、
「もともと特別なOnly one」これは、かつて、いいなあと思ったほどには心に響かなくなっている自分がいます。そういう年齢?いやいや、「特別なOnly one」であることを、人はそんなに求めているのかしら。
「No1」でもなく、「Only one」でもなく…、ではSMAP(もしくは槇原敬之)は今の時代を何と歌えばいいのか。う~む。
強いて言うならば「Someone」ではないか(一応、韻を踏んでみた)。「君は誰かだ」そんな問いを投げかけてもらう方が、今の自分にはあっているのかもしれない。
「君は誰かに違いない。いったい誰なのか。」
この人は仕事をしているふりをして職員室で一体何を考えているんだ?という至極真っ当なご意見は当然なこととして理解しております。ただ、槇原敬之さんが「世界に一つだけの花」のアンサーソングをそんな「問い」と共に書いて下さり、そのまま内線電話の転送音に採用してもらえたならば、日々の思索をますます深められることに間違いありません。
長野上水内教育会の今年度の夏季大学が終わりました。個性あふれる講師の先生方のメッセージから、「私とはいったい誰なのか」にもつながるいくつもの「問い」が私の中に残りました。そんな「Someone」への思いを素直に書いてみました。