長野上水内教育会

教育会役員リレーエッセー⑯『スポーツとのかかわり方』

2024.09.12 WEB更新更新情報

小川中学校の梨子田です。先生方とお話しをしていると、趣味や興味の話になることがあります。時には、スポーツについての話も。中でも自分自身が未経験のことを聞くと、どんどん話に引き込まれていきます。自分が経験できることには限界がありますが、人から聞いたり、本で読んだり、テレビで見たりして、知ることは、人生をより豊かにしていきます。

スポーツには様々なかかわり方があります。例えば、自分自身が選手として、指導者、審判員、競技会の運営者、観戦者などがあります。私は、いろいろなスポーツをやってきましたが、中でも『陸上競技』を通して、これらすべてを経験させていただいたことに、とても感謝しています。

競技者としては、高校3年間ハンマー投げに熱中し、「どうしたらより遠くまで投げられるか」を探究し続けました。室伏広治選手と大会で一緒になった時、記録が20m以上も差があった衝撃は今でも忘れられません。

指導者としては、体育科の教師は部活動を何の競技でも持たなければということで、多くの年数を専門外の野球部の指導を行ってきました。しかし、中体連の専門委員長の役職とともに、陸上競技部での指導が増えました。「陸上競技を楽しむ」をモットーに、様々な活動を通して、個別最適な練習と協働的な練習を行ってきました。県の普及強化コーチ(投てき)も務めさせていただき、トップレベルの選手を指導する中で、初心者にどんな基礎・基本の練習内容を教えたら良いのかを学びました。

審判員としては、中学生はもちろん、小学生、高校生、大人の競技会にも関わります。主に投てきの審判をしますが、選手が真剣に投げる一投一投を、正確に計測したり、判定したりする責任感と緊張感は、自分を成長させてくれます。

競技会の運営者としては、全国大会の運営も経験しましたが、特に、コロナ禍の競技運営では、ご助言をいただきながら、県内4地区の委員長と何度もリモート会議をして、最善の運営を考えたことを思い出します。アスリート・ファーストを目指し運営する中で、保護者や顧問・指導者の皆さんの熱い思いを強く感じるとともに、協力してくださる姿勢に大会のたびに感謝の気持ちを持っていました。

観戦者としては、自分の子どもたちの応援にかけつけつつ、前任校や県の普及・強化練習会で関わった選手の姿を見ることを楽しみにしています。ただ、どうしても、競技会の運営の様子も見てしまうのは、競技会を運営していた頃の癖が残ってしまっています。

このように、陸上競技を通じて様々なかかわり方をしてきましたが、他の競技とかかわった時も言えることは、多くの人との出会いにより、多くの学びや感情が生まれたことです。

これからも、スポーツを通して、生徒や先生方と、様々な経験をしていきたいと思います。

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