昭和小学校の関口順子です。今回のエッセイでは、地元の川中島について紹介したいと思います。
皆さん、川中島と言って思い出すものは何でしょう?「川中島古戦場」「川中島の戦い」と歴史的な出来事を思い出す方も多いかもしれませんが・・・今回は、長野県長野市川中島町で偶然発見され、現在栽培されている桃の中でも全国で3番目に多く栽培されている人気品種の「川中島白桃」について調べてみました。
<名前の由来について>
・1961年(昭和36年)に長野市川中島町の池田正元氏の農園で偶然発見された。
・1977年(昭和52年)に、現在の「川中島白桃」と正式に命名される。
<川中島共撰所について>
・川中島共撰所には、「川中島白桃 発祥の地」という碑があります。
・今年の川中島共撰所の営業は、7月25日(金)~8月31日(日)でした。毎年、桃のシーズンには、川中島共撰所に並ぶ人の列と共撰所付近の道路は大渋滞です。
・今年も何度か購入しようと立ち寄りましたが、開店前から並ぶ人々の姿を見て撤収しました。特に、川中島共撰所で贈答用の桃を注文したい場合は、早めに注文しないとなくなります。
・昭和小学校3年生の子どもたちは、共撰所を見学させていただき、桃の出荷の様子について勉強しました。
<川中島白桃について>
・収穫時期は産地によって異なりますが、早いところでは8月上旬から始まり9月頃まで続きます。
・大きさは約250~350gと大玉で、食べ応えがあります。
・果皮は全体的に濃紅色に色付き、白桃の名前通り果肉は白く、種の周りは真紅に色付きます。
・果肉は硬く締まっていて歯ごたえが良く、追熟させることで柔らかくなります。比較的日持ちが良いのが特徴です。
・味は甘みが強く、酸味は控えめ、果汁が豊富です。糖度は13~14%あります。
我が家の狭い庭にも、30年ほど前から家族が趣味で植えた川中島白桃の木が二本ありますが、今年は日照りと水不足のため例年のような桃にはなりませんでした。そのような中でも、プロの桃農家の方が例年と変わらない美味しい桃を出荷して、川中島を元気にしてくださっていることに地域住民として感謝しています。そんな川中島の桃農家でも、後継者が不足していると聞きました。伝統を受け継いでくれる若い力を育てられるように、昭和小学校でも地域についての学習に力を入れていきたいと思います。