長野上水内教育会

教育会役員リレーエッセイ⑨「私の趣味」

2025.09.25 WEB更新更新情報

私の趣味は「推し活」。今や年齢性別を問わず広がり、「好き」を楽しむ文化として定着している「推し活」ですが、振り返ってみると私の「推し活」は、10年ほど前から始まりました。

きっかけは、当時高校生だった娘が見ていた韓国ドラマ。ちょっと一緒にと見始めたところ、私の方が夢中に。そのドラマにメンバーの一人が出演、主題歌を歌っていたグループのことを知り、そこからK-POPの世界にはまっていきました。最初は、たくさん曲を聴き映像を見ていましたが、ある日勇気を出してファンクラブに入りました。コンサートやイベント情報があると申し込んでは「当たりますように」と当落を待ちました。ペンライトやうちわなどのグッズをもって、初めてコンサートに行ったときは、すべてのことにドキドキワクワク。本物に会えたという感激とコンサートの盛り上がりに酔いしれ、最高に楽しかったことを覚えています。

次に、圧倒的なパフォーマンス力と流暢な日本語、通訳なしでコンサートを行う2人組のグループを推し始めたのは、約7年前から。東京ドームから、西は大阪京セラドーム、アリーナツアーは埼玉、横浜、新潟、宮城と行けるところはすべて申し込み、当選すれば現地へ遠征しました。もちろん会いたい一心で、コンサート以外にももっと身近に感じられるファンミーティング、サイン会、握手会やハイタッチ会などにもチャレンジしています。

そして最近さらに、熱烈なファンである娘の影響を受け、今大人気の若手グループを推すようになりました。高いパフォーマンス力でエネルギッシュなダンス、7人のメンバー一人一人がとても魅力的なグループです。この夏、東京と大阪で野外スタジアムコンサートがあったので、暑さを必死にこらえ命がけでコンサートに行ってきました。憧れのメンバーをより近くで見ることができる幸せ、好きな音楽とキレキレのダンス、コンピュータ制御で輝くペンライトの光、夜空に打ち上がる花火、夏の夜を涼しくする演出の水でずぶぬれになっても最高、夢のような時間でした。

好きなグループのライブコンサートに行くことは、私の心を元気にする源。日々の仕事でどんなに疲れていても、その日のために「それまでに早く仕事を終わらせよう」と、頑張れるようになりました。「推し活」は、10年前、子育てと仕事のみに追われていた余裕のない毎日の生活、無趣味だった私の人生に生きがいを与えてくれました。「好き」なことは、パワーの源。年甲斐もなく恥ずかしいと思って最近までは、ごくわずかの人にしか話していませんでしたが、今年は自己紹介の度に「推し活」に燃えていることを思い切って話しています。なぜなら、「好き」なことをとことんやることっていいなと思うようになったからです。すると、実は自分も・・・と話してくださる先生方もいます。また、我が子や生徒たちを見ていても、これからの時代は自分の「好き」なことを見つけ、そのことに夢中になって追求しながら自分のよさや可能性を伸ばしていくことが大事だなと考えるようにもなったからです。

しかしながら、最近悩みがあります。3つのグループを推しているせいか、「推しきれていない」中途半端さ。歌に合わせた応援の掛け声が、完璧についていけていません。また、あれもこれもと申し込みすぎてハードスケジュールに陥り、とうとう腰痛に関節痛。原因は「疲労、老化、加齢」とのこと。そのため、コンサート中、ペンライトを振りながら立って応援することが少しつらい今日この頃です。それでも私は、今日もまたコンサート情報をチェックし、次のライブコンサートやイベントに向けて、通勤の行き帰りに曲を聞き整体に通って、参戦態勢を整えています。  (文責:篠ノ井東中学校 校長 山下由紀子)

      

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