「先生も登録してくださいね!」そう声をかけてもらい、よくわからないまま始めたのが、全国保険協会(長野支部)が主催する「長野県けんぽウォーク」。各事業所で参加メンバーの登録を行い、9月から11月までの3か月間歩いた歩数を競い合う、健康チャレンジログのことで、歩数が毎日携帯に記録されます。事業所のランキングや事業所内での個人ランキング、事業所内で3人1組で作ったチームの順位も出てきます。
「俺、昨日家に帰ってから2時間歩きました。もう少しで〇〇先生に追いつきますよ」 「えっっ、いつの間に?今週わたしだめなんだよねー」 「先生たち戦ってるんですか?」 「ふふふ。先生も入る?」 「遠慮しておきまーす(笑)」 こんな会話が毎朝のお約束のように交わされます。
修学旅行隊を出迎えるためにバスを待っている時も、「今がチャンス!!」と言ってその場で足踏みする先生たち。「待っている間に、結構稼ぎましたよ。最下位から抜け出せるかも!」 「こっちのチームも結構な数になっていると思うよ。3人いっしょにやってたものね」 などと、何かにつけて「けんぽウォーク」の話題でひとしきり盛り上がります。
おかげさまで、自分にもちょっとした気持ちの変化があらわれました。いつもは最短距離を探して少しでもラクをしようとしているのですが、長野市役所10階での会議に向かうときに、迷わず「階段で行こう。歩数が稼げる」と思えたり、携帯を自席に置いたまま一日を過ごしてしまった日は、ひどく後悔したり・・・。これまで歩数のことなど考えたこともなかったのですが、けんぽウォークのアプリを開いて歩数を確認することが増えました。
三本柳小学校では、何年か前から参加しているそうで、優勝目指して熱く取り組んだこともあったようですが、今年はゆるゆるとそれぞれのペースでやっています。そんな中で、ジムに通っている先生がいることや、ご夫婦で夜のウォーキングをしている先生がいることなど、この機会がなければ知らなかった仲間のことを知りあうことができたり、頑張って歩いたはずなのになぜか歩数がカウントされていないことを愚痴りあったり・・・。特に目標を決めたわけではないけれど、なんとなくみんなで競い合ったり頑張り合ったりが生まれています。誰かと一緒に取り組むっていいなあと、あらためて感じさせてもらい、三本柳小学校が毎年参加している理由もわかった気がしています。
みんなのココロもカラダもちょっと軽くなる、「みんなでけんぽ!」、おススメです。
(文責:三本柳小学校 教頭 横谷智子)

