大室古墳群 大室谷の正面景観
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大室古墳群は5世紀中頃~8世紀にかけて築かれ、その中心である大室谷は、正面が飯縄山に向き、左側の西岳・戸隠連峰から、右側の妙高山(新潟県)にいたるまで、信仰と結びついた山々に向き合っている。古墳を築いた人々が、意識してこの景観を選んだかどうかは、まだ分からない。しかし、いくつか興味深い事実は知っておきたい。まず飯縄山と戸隠山は結びつきが深い霊山で、これまでの調査で、遅くとも平安時代には山中で信仰生活を送る人々がいたことが確認されている。妙高山も信仰の山だが、その中腹にあって信仰の核である関山(せきやま)神社のご神体は、7世紀に朝鮮半島から伝わったと考えられる銅製の菩薩立像(ぼさつりゅうぞう/新潟県指定有形文化財)である。また、善光寺(長野市)の本尊で「一光三尊(いっこうさんぞん)」形式の善光寺仏も、朝鮮半島によく似た姿の仏像が複数残ることが知られている。善光寺からは発掘で7世紀後半の瓦も出土している。このように、妙高山から長野盆地にかけては渡来人と結びついた信仰や文化財が点在し、それらが時期(7世紀)的にも大室古墳群の成立時期と重なっていることは、郷土の歴史を考えるうえで興味深い。
大室古墳群は5世紀中頃~8世紀にかけて築かれ、その中心である大室谷は、正面が飯縄山に向き、左側の西岳・戸隠連峰から、右側の妙高山(新潟県)にいたるまで、信仰と結びついた山々に向き合っている。古墳を築いた人々が、意識してこの景観を選んだかどうかは、まだ分からない。しかし、いくつか興味深い事実は知っておきたい。まず飯縄山と戸隠山は結びつきが深い霊山で、これまでの調査で、遅くとも平安時代には山中で信仰生活を送る人々がいたことが確認されている。妙高山も信仰の山だが、その中腹にあって信仰の核である関山(せきやま)神社のご神体は、7世紀に朝鮮半島から伝わったと考えられる銅製の菩薩立像(ぼさつりゅうぞう/新潟県指定有形文化財)である。また、善光寺(長野市)の本尊で「一光三尊(いっこうさんぞん)」形式の善光寺仏も、朝鮮半島によく似た姿の仏像が複数残ることが知られている。善光寺からは発掘で7世紀後半の瓦も出土している。このように、妙高山から長野盆地にかけては渡来人と結びついた信仰や文化財が点在し、それらが時期(7世紀)的にも大室古墳群の成立時期と重なっていることは、郷土の歴史を考えるうえで興味深い。

- 分 類
- 文化財(史跡、古墳)
- 地 域
- 松代
- 年 代
- 古墳時代
- 資料撮影年次
- 2024年(令和6年)















