蚕(かいこ)を飼育(しいく)して生糸(きいと)の原料になるマユをとる農業の一種。古くから日本で行われてきた伝統産業であり、私たちの生活に深く根付いている。古い石碑を探すと、その中に「蚕玉(こだま)神」や「蠶玉(こだま)神」などと彫(ほ)ったものがあちこちにあるが、これは蚕の神様である。江戸時代終わり頃から生糸が重要な輸出品(ゆしゅつひん)となり、養蚕業は日本を支えたが、世界恐慌(せかいきょうこう/世界的な不景気)で売れなくなり、満蒙開拓(まんもうかいたく)の原因になった。
農業・工業などの産業や、生活など様々な目的で利用される水を供給(きょうきゅう)するための水路(すいろ)、または、その水そのもののこと。たとえば農業用の場合、「農業用水」と呼ぶ。
辞書(じしょ)などで調べるときは、「せき」と読むのが正しい。しかし、長野県内ではほとんどの地域(ちいき)で「せぎ/SEGI」と発音されている。また、「せぎ」がさらに変化して「せんげ」などの発音になることも多い。
意味も本来は、「川などの流れの中に土砂やコンクリートでダムのようなものを作って、水面を高くて、取水したり量をコントロールしたりする施設(せき止めるための施設)」のこと。ただし、長野県内では「せぎ/SEGI」と言えば「(農業)用水路」のことになり、地域の共同作業として「せぎさらい(堰浚い)/用水路の泥あげ」などがある。